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KMP(ケイ・エム・プロデュース)からリリースされた星なこのデビュー作である。

最初のパートは、インタビュー&初脱ぎ&初セックスである。

質疑は監督が行っており、音声とテロップの併用であるが、わざわざテロップを用いる

のであれば、気持ち悪い男の声は不要であろう。また内容であるが、基本的に一問一答形式

故に、会話のキャッチボールからの深堀などは望むべくもなく、女優のアイデンティティに
迫ることは不可能であるが、女優はハキハキと答えており、自らのことを伝えようとする

意思は十分に伝わってくる為、好感は持てる。

続いて初脱ぎへと展開するが、恥ずかしさの裏返しなのであろう激しい照れ笑いが、

新人らしい初々しさを感じさせ、これは初脱ぐだけでなく、全編を通じてこのような態度を

見せている事から最後の最後まで初々しさが損なわれることはなかった。

ただ、恥じらいを見せつつも意外と堂々と裸体を晒しており、そのまま初セックスへと

突入する流れとなる。多くのデビュー作の場合、インタビューと初脱ぎ、初セックスを

全て一纏めにする出々しは取らないが、本作では特別な意図があるのかと問われれば、

別段何かを表現しているとは思えない。

さて、セックスの相手役は小田切ジュンであり、デビュー作ではソフトなカラミが常である

事を鑑みれば、悪くない人選なのであろう。また、最後まで照れ笑いが途絶えることない

カラミである事から快楽の溺れるようなシーンはなく、また絶頂すらないが、とは言え、

マグロの解体ショーと言うわけではなく、かなり敏感の性的反応を見せている故に、

性的ポテンシャルは高いのではないかと思わせてくれる。

尚、フィニッシュは顔射であった。


2番目のパートは、フェラ抜きである。

冒頭のインタビューではテロップの併用であったが、ここでは監督の音声だけの前説と

なっており、整合性が欠如している。また、どうでもいい事を駄弁っているだけの

前説だけでも不要であるのに、プレイとなれば、今度は汁男優ふぜいが上から目線で

ベラベラ喋るのもまた不快さに拍車を掛けている。

また、前パートである初セックスで散々見せ付けられたフェラを、性技の一つでしかない

フェラを、別途パート化されても冗長で退屈、作品の中弛みを生むだけである。


3番目のパートは、オナニーである。

ここでは自撮りとなっている為、物理的に監督の介入がないのは幸いである。

内容であるが、最初から最後まで終始、電マだけを使用したものである。

そして、特筆すべきは絶頂シーンを見せている事で、これは本編を通じてここだけで見る事が

出来る現象故に超レアである。また、女優は絶頂した後も、継続して自慰を続けてもう1回

イク事を目指しはしたが、結局逝けそうにないので中止した旨、述べているが、

絶頂までにかなりの時間を要した事、かろうじてと言っても過言ではない程に

1回の絶頂が限界であった事を鑑みれば、まだまだ開発途上の性感と言えるであろう。

ただ、絶頂時の反応であるが、激しくビクビクとした痙攣を伴っており、

性的ポテンシャル自体は、かなり高いと思われる。


ラストパートは、セックスである。

男優は鮫島が担当してる故に、起伏のない単調なプレイとなっており、

これはデビュー作故にそれほど問題には思えなかったが、初セックスと変わらぬ内容では

意外性はない。ここでも女優はよく感じているものの、前述したように絶頂シーンはない。


女優は、星なこ。

可愛い顔立ちをしており、身長162cmに、スリーサイズは、B88cm W59cm H88cm。

Fカップのバストに、腰は括れて、大きな尻をしたムチっとした肉付きのボディである。

デビュー作と言うのにニコニコと笑っている事から、一見、余裕があるように見えるが、

羞恥の裏返しでの照れ笑いと言う事が見て取れる事から新人らしい初々しさは

十二分に感じられる。また、明るい性格のようにも見受けられ、前向きに自己表現する

姿勢には好感が持てる。


性的性能であるが、客観的に見てポテンシャルは高いが、未だ開発途上な印象。

つまりは、本作での絶頂は1回きりであり、現状では絶頂しにくい体質である事が、

リアリティあるオナニーパートでの独白で窺い知れる。

とは言え、敏感にビクッと反応して喘ぎ悶えて感じ、ビクビクとした激しい痙攣を伴う

絶頂を見せている事から、今後に大いに期待できる素材であると思われる。

だからと言って、直ぐにイカセモノに出て逝きまくるみたいなリアリティのない、白々しい、

現実味がなくて興醒めな路線で台無しになって欲しくはないものである。


それは兎も角、全編を通じて絶頂1回では抜くどころはないに等しく、

抜けないAVに価値がない事は確かであるが、本作はデビュー作故に、

これには当たらないと個人的には考える。なぜならば、新人の場合は全てが未知数であり、

リスクは大いにあり得る事であり、それは覚悟して鑑賞しているからである。


結果的に、抜けない作品である。


新人星なこAVデビュー