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SODクリエイトよりリリースされた吉手るいのデビュー作である、

プライベートでの生活風景やあらかじめ用意された設問に答える形での自己紹介的なシーン

から始まり、そのまま男優が待つホテルへ向かう途次もカメラ片手に自撮りをしており、

徐々に緊張に満ちていく彼女の表情からデビュー作に相応しい初々しさも感じられる。

本作の特徴であるが、製作陣が一切合切絡むことなく進行していくため、
女優の持つ素の雰囲気がよく伝わるように感じられる演出は非常に良い。


最初のパートは、セックスである。

ホテルの一室に向かうまでの自撮りの後、出迎えたのは小田切ジュンであり、

しばしの会話の後、セックスへと展開するが、ここでは客観撮影となっている。

女優はベロキスされると愛撫されながら脱がされ、早々と快楽が緊張を上回る素振りを見せ、

促されて最後の1枚(ショーツ)を自らが脱いで全裸になると大股開きにされて膣を開かれて

晒され、更にヴァギナ触られと濡れ音を響かせ、糸引く愛液を見せ付けられ、クンニされて

1回絶頂、フェラをした後、ペニスを挿入されると様々な体位でファックされて4回の絶頂を

見せており、最後は顔射されるとお掃除フェラをしている。


2番目のパートは、フェラ抜きである。

また自撮りでホテルに向かうシーンから始まるが、正直、毎回同じパターンをされて

早くも飽きたと言わねばならない。また、ここでの演出であるが、部屋に入るなり仮面を

付けた汁男優に、女優はひいてるわ、この男優一言もしゃべらない事から扱いに困るわ、

紙に書いてある指示も解りにくいわで、戸惑いながらのプレイとなっているのは、

ヤラセでない事の証左となるかもしれないが、そんな事を証明されても仕方がないし、

はっきり言って、この演出、失敗であろう。後述するが、本作のイメージ戦略と同様、

これを考えた奴は自画自賛しているのかもしれないが、ドアホの極みと言う他ない。

次回からは止めた方がよいし、そもそも初セックスで散々見せられたフェラを、

性技の一つでしかないフェラを、わざわざ別途パート化されても冗長で退屈、

作品の中弛みを生むだけである。だから次回から排除するのは絶対要綱である。


3番目のパートは、ハメ撮りである。

ここでも自撮りでホテルに向かうシーンから始まり、部屋に入るとメモを見てオナニーを

するのだが、「したことないんだけど」と困惑しており、これは自撮りインタビューでも

自慰未経験と述べていた事である。

ではなぜここでセッティングしたのかは、自慰中に男優が登場するドッキリを

創出したかったからなのであろが、なんと稚拙で幼稚な演出なのであろうか。

と言う事で、笑えないコントを前振りとしたハメ撮りが始まる。

男優は「ちびまる子ちゃん」に登場する友蔵じいさん似の阿部智広であるが、

初老であるのに機敏に動くどころか必死こいて働いており、それでいて画面がブレることも

なく見やすいのは重畳であり、実はこの男、ハメ撮りのスキルが高いのかもしれない。

尚、前戯においてはおもちゃ責め(電マやバイブ)が多用されている事もあり、

絶頂は6回、ファックシーンでは6回となっており、何気に本作での最高回数を記録してる。


ラストパートは、3Pである。

流石にホテルへ向かう自撮りは用意されてないが、それでも部屋で同じ演出での

一人語りの後、男優黒沢せつねと黒田将稔が登場してのカラミとなる。

内容は、特に変わったところのない平凡なプレイであるが、男優共がハードパンチャーとは

名ばかりの作業員タイプゆえに、単調で冗長なもので、特に黒田は不必要にベラベラと

喋るわ、カメラと女優の間に体を割り込ませるわ、と無駄に悪目立ちしている割には、

女優を絶頂に導いているのは殆どがセツネと言う有様であり、複数プレイのアシストでさえ

出来ないでは、男優としての存在価値はない。

また、ここでは「元アイドル」と言う設定を担保する為に、サイリウムが小道具として

用意されているが、ここまで直接的に触れなかった事を鑑みれば、なんで今更感は拭えない。

プレイ内容であるが、男優2人掛かりでの責めているにも関わらず、前戯での絶頂は2回、

ファックシーンでの女優は情け容赦なくガン突きされるハードラッシュに耐えきりながら

息も絶え絶えにヨガって8回の絶頂を見せている。フィニッシュは2人ともに

顔射されてお掃除フェラをしている。尚、最終射精は黒田であるが、ななかなか画面から

捌けないでいるので、何をしているのかと見ていれば、先に出したセツネの精液を自らの

ペニスに付けて自らの無汁を誤魔化しており、これが世に言う「精子泥棒」と言う

黒田特有の奇行かと思うと感慨深いものがある。


女優は、吉手るい。

奇麗な顔立ちをしており、身長158cm、スリーサイズは、B85cm W60cm H89cm。

Cカップのバストに、腰は括れて大きな尻をしたムチっとした肉付きのスタイルである。



冒頭にも述べた様に、初セックスへと向かう道すがら段々と緊張度を増していく様子や

初セックスにおいて男優と対面した時の様子など、緊張と羞恥は新人らしいものであり、

デビュー作特有の初々しさは十分に感じさせてくれる。

ただ、往々にして初々しさは性的パフォーマンスに制限をかける枷となる場合が多いが、

本作のヒロインの場合、感度が良すぎる為、事が始まれば堕ちるように快楽に淵に嵌り、

また羞恥に興奮するような素振りさえ見せており、初セックスからきちんと

絶頂シーンを見せるなど、新人にも関わらず、性的パフォーマンスを発揮してる事で

デビュー作に必要不可欠な初々しさを有しながら実用的な商品に昇華させている。



また、インタビューから初脱ぎへと至る様なよくあるデビュー作の文法を使わずに、

『AV出演希望の女性に「カメラ」「男優」「場所」を与えて女優自ら撮影したものに

スタッフが関与した素材を合わせて編集した企画』と説明されているように、

一見、差別化を図る為に奇を衒ったかに見える演出であるが、

インタビューやら初脱ぎやらで、デビュードキュメントを担保する手法、

即ち、製作側の勝手な設定を視聴者に押し付けてミスディレクションさせるような

白々しいものでなく、

作品の冒頭から終盤までの過程で監督を始めとするスタッフの関与が全くない事が、

自然な女優の振る舞い、緊張や期待など素に近いものを見ている印象を持つ。

少なくとも既存のやり方よりも良いように個人的には感じた。


それだけに本作で与えられたイメージが非常に残念でならない。

それは即ちタイトルを見れば解るが、強引に芸能人の名前やキャラをパクる行為は

意味不明であり、このような設定を「付加価値」とでも考えているのであれば、

稚拙で幼稚と言う他なく、溜息すら出ず、失笑すら出来ない。


メーカーは良かれと思ってやっているのであろうが、パッケージやタイトルから受けた印象、

それは潜在的な顧客にとっては大きな購買要因となるが、

本作に関しては購買意欲を削ぐ結果となってしまっているのは本末転倒であろう。


おそらく、これは考え付いた人間は自画自賛して自己陶酔しているのであろうが、

常識的に鑑みて頭蓋骨の内側にオガクズが詰まってるレベルの無能であり、

客観的に見て、このようなアイデアしか浮かばないのは、着想の引き出しが小さい上に

スッカラカンと言う他なく、耳カスほどの存在価値もない。


また、プレイの度に自撮りをしながらホテルに向かうのがパターンとなるが、

同じ演出を繰り返し見せ付けられても意外性がない事で退屈極まりないだけである。


総じて、企画自体のコンセプトは悪くないどころか、評価に値するものであるが、

枝葉末節においては、まだまだ改善の余地がありまくる



女優は緊張と恥じらいを見せながらも、いざプレイが始まれば、淫靡な色を目に湛え、

敏感に震えて喘ぎ悶えて感じまくり、激しく小刻みに痙攣しながら絶頂して虚ろになる

素晴らしい性的パフォーマンスを発揮しており、デビュー作としては必要にして十二分な

カラミを見せてくれている。今後も大いに期待できる素材と言えよう。


結果的に、抜ける作品である。


人となじめない、自分を出せない、ミステリアスな孤高のセンター 元アイドル AV debut 吉手るい