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プレステージからリリースされた「竹内夏希」のデビュー作である。

最初のパートは、インタビュー&オナニーである。

定石通りにインタビューから始まるもののインタビュアーは監督のみならず、

この後セックスを担当する一条真斗も加わって質疑と言うよりも只の駄弁り場と化している

次いでローターを使用しての自慰となるが、着衣のままでのプレイとなり、
1回絶頂した後、監督が感想を聞いて終わる。


2番目のパートは、初セックスである。

何故か、一旦終了したはずのオナニーをしているシーンから始まり、そこに男優一条真斗が

登場してプレイに至る。内容は普通なもので特筆すべきものは何もなく、更に言えば

女優が絶頂を全く見せない事で抜きどころもない。

尚、案の定と言ってはなんだが、情事の後の余韻に浸る女優を見せずに、監督が

「如何でしたか」なんぞと言う無粋な事を喋りかけているので、溜息も出ない。


3番目のパートは、おもちゃ責めである。

男優は一条真斗と小野晃が起用されており、先ずはローションでの愛撫、

そして電マやバイブでの責めとなっている。尚、絶頂は7回となっている。



ここで、飲食店で女優と監督及びスタッフが落ち合う場面が差し込まれており、

定番のトイレでのフェラ抜きかと思いきや、全く何事もなく軽い談笑で終わる。

例の土筆そっくりのフェラ抜き要員男優には悪いが、毎度毎度ゴミのようなパートが

用意されていた事を鑑みれば改善と言っても差し支えないと思われる。



ラストパートは、セックスである。

男優は小野晃が担当している。ここでもプレイ自体は凡庸なものであり、

唯一、差別化が図られているとすれば、着衣プレイである事ぐらいであるが、

ただ、ジーンズの股間を部分を切り取るような誰が得をするのか解らないような演出を

加えているのはアホとしか言いようがなく、それも最終的には脱がしていることから

ただの思い付きのアイデアを、何ら検証なく商品に導入するのは止めた方がよい。

何故なら、そこにはエロを表現しようとする意図がないからである。

尚、絶頂回数は、前戯で0回、ファックシーンで1回である。



タイトルには「神宮外苑」であるとか、「人妻」であるとか、「美容師」であるとかが

強調されているが、インタビューで少し触れる程度で、エロシーンにおける関連性は

乏しいどころか皆無である。あまり意味のない事を宣伝するなど偽装に近い愚かな行為

であろう。


また、本シリーズの特徴でもあるが、デビュー作と銘打ちながら、初脱ぎなどを用意せず、

即ち、新人特有の初々しさを演出していないが、かと言って淫乱売りをするキャラとかでは

なく、その結果、初々しさのないデビュー作とは名ばかりの普通のエロビデオと同じ

内容であるが、ベテランではない故に性的パフォーマンスは安定しないどころか

抜くことができるエロさを表現できておらず、一体全体、何をしたいのか、

この監督が意図した事が、まるでわからない。おそらく、ドアホなのであろう。

全く以って度し難い。


ただ、女優の性的ポテンシャルは悪くなく、例えば、おもちゃ責めシーンでは、

ビクビクと痙攣して何度も逝くシーンを見せてはいる。

しかしながら、肝心のセックスでは見る影もなく、初セックスでは絶頂は皆無、

ラストのカラミでは、たったの1回と言う有様であり、

これではとてもとても使用に値しない。なぜならば、

絶頂と言うは快楽の頂点であり、山があるから谷が出来てテンポが生まれるが、

絶頂が少なければ、メリハリのないカラミが展開してダラダラしたプレイが続いた挙句、

見る価値がないセックスに成り下がるだけである。


結果的に、抜けない作品である。


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