SODクリエイトよりリリースされた水沢美心のデビュー作である。
インタビューから始まってはいるが、時間も短く、質問も基本はテロップで
なされているので、女優のアイデンティティが知れるものではない。
最初のパートは、初セックスである。
女優は、男優鮫島に促されて脱いでいきながら愛撫され、ベロキスされると膣を触られて
濡れ音を響かせ、女性器を開いて晒されると手マンされて早々と1回の絶頂を見せ、
更にアナルを視姦されるとクンニされて2回絶頂、フェラをした後、ペニスを挿入されると
様々な体位でファックされて喘ぎ悶えて感じまくって11回もの絶頂を見せて逝きまくり、
最後は、腹に射精されるとお掃除フェラをしている。
尚、息を荒げて情事の余韻に浸る女優を誰一人として邪魔することなく、
そして長々と映し出しているのは非常に評価できるものである。
ここでインタビューが差し込まれているが、ザック荒井とか言う監督だけに、
案の定と言おうか、やはりと言おうか、テロップでなく、気持ち悪い声と喋り方で
駄弁っており、出しゃばりたいが為だけのシーンとしか思えない内容である。
2番目のパートは、オモチャ責め&手コキ抜き&オナニーである。
汁男優ふぜいが責め手となっておもちゃ責めするシーンから始まるが、
寸止めを何度も繰り返した挙句に絶頂皆無のまま、フェラから手コキで抜かれて退場。
これ以降は監督が出しゃばったMCとなってオナニー中も喋ると言う悪目立ちを見せつつも
結局,女優は逝かせてもらえずに終了すると言う何とも中途半端な捨てパートと化している。
尚、これは欲求不満とした女優を禁欲させて後半へと繋げる演出であるが、
コント以下の猿芝居に見えない事から時間の無駄と言う他ない。
またもやインタビューなのかオフショットなのかは、解らないが、
食事シーンにかこつけて監督が目立つだけのシーンが差し込まれている。
3番目のパートは、セックスである。
男優は吉村卓が担当しており、パートを跨いでまで、しつこいと言うか、
くどいと言うか、寸止めをしまくる焦らし責めから始まる前戯となっており、
しかし、その後、女優は愛撫によって3回の絶頂を見せており、
ファックシーンでは10回の絶頂を見せている。尚、真贋はともかく、吉村には珍しく
2回の射精(胸と太腿)を伴うセックスとなっている。
ラストパートは、セックスである。
女優は、男優黒田将稔にベロキスされると愛撫されながら脱がされていき、
クンニ、手マンされて5回の絶頂を見せて潮を吹くシーンもあり、フェラをして
パイズリする場面も見られ、ペニスを挿入されると様々な体位でファックされて
喘ぎ悶えて感じまくって、なんと22回もの絶頂を見せており、立て続けに行くシーンもあり、
最後は顔射と言っても巷間、無汁男優と蔑まれている男優である故に、顔を汚す事も
出来ない、しょーもない射精の後、お掃除フェラをしている。
そして、ここでも息も絶え絶えに朦朧となって余韻に浸る姿が長々と映し出されているのは、
本当に素晴らしい事である。
エピローグは、撮影の振り返りと今後の抱負に関してのインタビューとなっているが、
監督が喋ることなく、テロップだけ質疑となっているのもまた評価に値する。
総じて、
冒頭のインタビューにおいては、時間も短く質疑が基本的にテロップで行われ、
監督の音声は相槌程度である事は、監督がザック荒井と言う事が鑑みれば奇跡的な
事象であり、これはプロデューサーコントロールが聴いているのかと思いきや
作品が進むに従って、案の定と言おうか、各パート間にどうでもいい事を駄弁るだけの
インタビューを差し込んで段々と出しゃばりが過ぎてくるが、これはまだ許せる。
しかしながら、初セックスの後に用意されたおもちゃ責めと抜き、そして自慰を複合させた
パートにおいての彼の悪目立ちは決して許せるものではないどころか
ユーザーの事を埒外に置いた殺意さえ覚える愚行である。
具体的に述べれば、寸止めをアホ程繰り返してくどいと言うレベルを通り越した
焦らし責めは退屈を通り越して無性に腹が立つレベルで冗長、この挙句、
責め手をフェラ抜きして汁男優が退場、ここから監督の喋りでの介入が始まり、
アホの駄弁りの中、女優はオナニーを始めるが逝くことは許されずに強制終了する事で
長々とした複合プレイは、捨てパートと言う結果となる。
そして、これは女優に欲求不満を募らせ、この後のエロプレイに繋げる布石となっており、
この手の『禁欲』を売りにする商品は数多あるが、わざわざデビュー作で行うギミックとは
思えず、欲求不満を誘発して爆発させる事でブーストを掛けたエロ演技を創出する意図は
解らないではないが、欲求不満を担保するリアリティを演出する術を持たないAV業界の
アホな面々が行えば、白々しくて興醒めとなるは必定であり、
そもそもこの様な企画は不要であり、長々と前振りに時間を割いてまでは猶更に
不必要であろうし、もはや自己満足レベルの壮大なコントは、コストパフォーマンスを
著しく低下させる事となり、結局のところ、突き詰めていけば、監督の起用自体が失敗と
言う事に他ならない。
そして、これらの演出は自意識過剰で自我の増大した加害型の勘違い監督が周囲に
自己中目線での迷惑を撒き散らしていて、心底うんざり嫌な気分になる。
何より現実を客観的に見えてないのが痛々しい。もはや、これは先祖からやり直さないと
無理なレベルであろう。
そして、おそらくご自分ではおもしろいつもりなのだろうが、
見ていて溜息も出ない監督の勘違いした承認欲求的な悪目立ちは、見ていて虫唾が走る。
とは言え、彼の在り方を鑑みれば、前振りやプレイ後の空白に出しゃばるなどはなく、
セックスにおいて情事の後の余韻に浸る女優を長々と映し出して、
喋りかける無粋な真似をしなかったのは奇跡的であり、
最後のインタビューもテロップだけで済ましたのは、
よくぞお調子モノが我慢が出来たものである。
よって、全編に渡ってワンマンショーの様な悪目立ちをしなかっただけでも、
本作におけるザック荒井は評価できるものである。あくまでも相対的、
そして逆説的な意味合いでしかないが。
また、捨てパートとは成ってしまったが、基本的に不要なプレイ、即ちフェラパートを
おもちゃ責めとオナニーと共に一つのパートに押し込み、
それ以外は、セックスを3つ用意した構成にしたことも重畳であり、
ただ、カラミの差別化に関しては、吉村のみ男優のキャラが立っているが、
それ以外、鮫島や黒田はコンサバであり、即ち、似たり寄ったりのプレイとなっていた。
また、射精する部位を各パートで別けただけでは差別化とはならないであろう。
そして、特筆すべきはラストのセックスで、暗い照明の中でのプレイとなっており、
本来であれば見難いことや、異常者の目つきに髭まで生やす事で嫌悪感を誘発する外見を
持つ男優を起用している事は糾弾すべき演出であるが、本作に関しては、
その日焼け具合からゴキぶり男優と呼ばれている黒さだけに、背景に溶け込んで
強制的に黒子となって目立っていないのは僥倖であり、このような起用の仕方が
あるとは想像だにしなかった。これは優れたアイデアと言わざるを得ない。
また、ぞんざいな喋り方で視聴者を不快にする男優であるが、
コントロールが効いているのであろう、そう目立った喋りもなかったのは良きであった。
女優は、水沢美心。
可愛い顔立ちをしており、身長161cm、スリーサイズは、B90cm W56cm H84cm。
Gカップのバストに、腰は括れて、程良い尻をして適度な肉付きの肢体である。
尚、パイパンである。
冒頭のインタビューの時点で「欲求不満」を口にするキャラが設定されている事からも
解かる様に、そもそも製作側がデビュー作らしい初々しさを演出する意図が無いものと
思われ、それは「初脱ぎシーン」などが用意されていないことや、いきなりカラミが
深く展開していく流れでも解かる事で、事実、羞恥だとか緊張だとか、
その様な雰囲気を見せようとする意図も意志もどこにもなかった。
ただ逆に言えば、初々しさは、性的ポテンシャルとバーターする二律背反の特性故に、
個人的には女優のパフォーマンスを求める性的趣向故に、
新人ながらも緊張や羞恥と言う制約を捉われずにポテンシャルを出せる状況は歓迎であり、
初セックスでのファックシーンでは、奥までペニスを突き入れられたノーピストン状態での
絶頂を見せるなど、最初から見応えのあるカラミを見せてくれるのは良い事であった。
だからこそ、「禁欲」云々などの余計な演出が彼女の魅力をスポイルしており、
能無し共が余計な事をすればするほど、クオリティが落ちまくると言う事を
証明しているとも言えよう。ましてや本作に関しては、殺意が湧くレベルである事からも
言わずもがなである。
女優は、敏感に震えて喘ぎ悶えて感じまくり、小刻みに全身をブルブルと痙攣させて
数え切れない程何度も絶頂を見せると言う素晴らしい性的パフォーマンスを発揮して
見応えのあるカラミを堪能させてくれる。
デビュー作と言う事を鑑みれば、上等であり、御見事であり、重畳である。
結果的に、確実に抜ける作品である。
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