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3人の女性がキャスティングされているオムニバス形式での

カンパニー松尾監督によるハメ撮りドキュメンタリーである。

なお、この感想はある程度「私を女優にして下さい」シリーズについて知っている前提で

書きます。「私を女優にして下さい」シリーズやカンパニー松尾氏についての

基本的な説明は省いております。あらかじめご了承ください。
初っ端、疾走する銀馬からカメラで撮影されたシーンが映し出される。

彼のスタイルはPOVである故に、手持ちカメラの撮影となっているのだが、

世の潮流はカメラを車載で撮る事はあっても手持ちで撮る事はしない。

何故なら、バイクに限らず、自動車であろうが、自転車であろうと道交法違反になるからで、

地上波民放は未だ微妙な番組もあるが、NHKは完全に禁じ手となっている今、

コンプライアンスとひきかえに、昔と変わらぬ躍動感あるシーンは、

このシリーズを決め打ちして見ている身にとっては、とても血沸く肉躍るもので、

シリーズ前作が失敗だった故に、この想いは喜びひとしおである。

バイクに関して彼の言葉を借りれば「久しぶり。嬉しいです」と言う風に、

途中B級グルメを堪能したりとツーリング風景が映し出されているのも

カンパニー松尾監督っぽい映像である。


ここまで多くを述べてしまったが、3部構成の第一部は、これが、これこそが

「私を女優にして下さい」シリーズの本懐とも言うべき素人志願兵に会いに

バイクを飛ばして現地に赴くパターンであり、かつては手紙だったものが、

本作ではツイッターへと応募の手段がアナログからデジタルへと変わっても、

その目的は変わらない。


即ち、既存のAV女優は、いわば多くの問屋を経て届いたヒネものであるに対し、

産地直送どころか現地へ行って直に収穫して食すのが、それも手つかずの初物を頂くのが、

本シリーズの根幹であろう。


もちろん、素人と言っても初々しさはなく、ホテルのチェックイン待ちの車の中で

普通にフェラをし、セックスは生姦、口に出された精子はゴックンするなど、

性的にハイスペックな女性であるが、自ら志願しているのだから、そんなものであり、

また、本シリーズに限ってはそうでなければならない。

尚、この女性の顔はモザイクで隠されており、今時、こんなギミックを用いても

「はいはいシロウトシロウト」と言うべき白々しさを伴うのは必定であろうし、

本作でも真偽の程は知ったことではないが、ただ、素人がAVに志願すると言った

昨日今日始まったシリーズでもなく、逆に顔にモザイクが掛っている方が、

「らしく」て良いように個人的には思われる。

もちろん、必然的に局所にモザイクを使用する日本のAV事情を鑑みれば、

映像と言うのは視覚的な情報量である故にに、必要以上の部位をエフェクトで汚して

スポイルしている事実は、当たり前だが差し引く必要はある。

(後述するが、このモザイクは伏線。もしくは時限爆弾となっており、

最後の最後に破裂する事となる。このようなイースターエッグは、これから後も

多くの場所に仕込まれている。)

また、この女性、パイパンであるが、監督は脱がしたパンツを再び履かせての

ズラシハメをしており、これはラストパートで起用された女優もパイパンであるが

やっている事は同じズラシハメである事から、この人、バカなんだと思われる。

そして、カラミの後、バイクで帰る道すがらに、カレーを食べて〆るところも

「私を女優にして下さい」っぽくて、引いては松尾監督っぽくて非常によかった。


そして第2部は、これまたツイッターでの応募で起用された女性であるが、

AV経験者でありながら監督が目を付けたのは、彼の言葉を借りるなら、

AVに対してネガティブなツイートをしていたからと理由である。

ただ、ネガティブと捉えているのは、松尾監督も業界の端くれであればこそであり、

一視聴者として見れば、彼女の述べているAVに出演することのリスクは当然の事である。

そして、彼女の言葉を借りるなら「決してこの業界を否定してるわけではないし、

わたしはこの仕事が好きです。」
と何も敵視した姿勢はとっていない。

また、彼女の会話の中には、中国人ブローカーによるAV女優(元も含む)売春斡旋などの

話もあってなかなか興味深いものがあるが、そのほとんどがピー音でかき消されており、

中途半端に思わせぶりな情報を出すなら、初めから編集で切り落とした方が潔い。

ともあれ、この後、セックスが用意されているが、案の定、ナイーブな監督は

生理的なのか精神的なのか、取りあえず受け付けないのであろう、

ベロキスするシーンが皆無な彼のハメ撮りなんてのは、久しぶりに見た。

ただ、こういうしょっぱい状態のセックスでも、「このオチンチン何番?」と言う

定番の質問をいけしゃあしゃあと繰り出す行為には不覚にも笑いもあり、

そして、それほど感じている様に見えない彼女の答えが「3番目」と言うところが、

このパートの、いや、本作のハイライトかもしれない。

そして、射精することなく、プレイはグダグダのままラーメンの話に移行し、

そのままラーメンを喰いに行く事になると言うエロビデオとしては破綻したものと

なっているだけでなく、監督は特段印象操作はしていないかに思われるが、

個性的な彼女は、おそらく痛い人間としての烙印を押され、

ステレオタイプの変人枠扱いされるんだろうけれども、

個人的には彼女の個性は非常に興味深いし、このパートは非常に御気に入りである。

欲を言えば、意外性が全く感じられない中途半端なセックスなどせず、

嫌なら嫌で、「島津の退き口」の薩摩隼人の様な頭おかしい撤退戦を見せて欲しい

面はあるが、それは年老いた監督に求めるのは酷かもしれないし、

そもそもキャラじゃない。


そして、第三部であるが、キャリアが長くベテランと言える早川瑞希されている。

これは監督本人も述べているが、この「私を女優にして下さい」の作風には

似つかわしくない女優であり、起用した理由が地理的なものでは納得もできない。

ただ、エロビデオとして見れば、むしろこの女優を起用した事で、AVとしては

締りが出たし、抜くための道具として見れば、抜くに足るクライマックスとなった。

この女優は素晴らしいスペックの持ち主で、その特徴として相手の男優が

ポンコツであろうとパンチャーであろうとロートルであろうと

相手の品質に拠らずに、自ら性的ポテンシャルを解放できるタイプであると言う事。

唯一、「女優を、私を女優にして下さい」的な意味合いを見いだせるとしたら、

彼女の足の指が絶賛骨折中であり、痛々しい姿を見せている事であろうが、

それでも彼女の性的パフォーマンスをスポイルするものではない事から病院に侵入して

病床に伏せる女優をベッドでファックするなんて言うスリリングで反コンプラ的な

ドキュメントであれば意味もあるが、故に、このパートは個人的には蛇足だと思う。


確かに、彼女は性的な意味合いだけでなく、人としても非常に魅力的であり、

であれば、違う企画でやれとも思うし、実際、『デカ尻スキャンダル』と言う

タイトルで、別途作品がリリースされている事も告知されている。

とは言え、彼女の笑顔は見ているモノを幸せにしてくれるのも事実であるのだが、

それでも尚、このパートはいらない。と思っていた。この女優は不必要と思っていた。

この時点までは。

しかしながら、彼女は絶対的必要であった。監督が全編を通じての表現したかった

内容で欠かすことが出来ない重要なパーツであった。


いや、彼女だけではない。全ての女性がである。

そして、ここまで述べてきた私の全ての感想さえもが

何も意味がないものとなってしまうこととなる。


全てのパートが終わった後、いつもの様にノスタルジックな美しい映像に

センチメンタルで叙情的なテロップで締め括って幕を下ろすだけだと思っていた。


ラスト15分、これまで見てきた光景が一変する。


美しいイメージシーンだとか叙情的なテロップだとか、そんなチャチなものとは断じて違う

カンパニー松尾監督の恐るべき才能の片鱗を味わされる事となり、

何ら関係のなかった各々のパートが、共合し、融合し、統合して

今までの何もかもが裂けて砕けて割れて散る。

実際、何が起きているのかを理解できない程に、本作の完成度を飛躍的に高めていく。



乳首が3つある素人オンナもセックスをまともにしてもらえなかった日独ハイブリット女も

足を怪我したロキソニンオンナも、何もかもを引っくり返して叩き売りだ。

彼女達の個性など何も必要なかった。必要なのは彼女達が象徴するイコンのみ。

これがこれのみが目的だったのだ。


最初の素人志願兵に関しては、ノリノリのエロいカラミが映し出されているが、

たとえ顔をモザイクで隠そうともバレる可能性は否めない事を示唆しており、


続く、川村ナディアさんと言うAV経験者を狂言回しとして、

AVに出ると言うのは、性病、親バレ、彼バレ、誹謗中傷など貴賤としての扱いを

受ける可能性が、今そこにある危機として実存する事を表現させており、


そして、最後のAV女優、早川瑞希さんに、いや、彼女個人ではなく、

彼女に象徴させる形で、希望の可能性を見出している。

これが、この作品で表現したかったことの全てなのであろう。


今の時代、AVを取り巻く厳しい環境の中、

政府がAV強要問題を「女性に対する暴力」にあたると指摘した上で、

被害防止に努める旨を閣議決定する程の重大インシデントとみなし、

かの業界が、国家レベルの問題としての危難が発生するおそれのある温床と

みなす一方、世間一般からは異常な連中だから四の五の言わずにつぶしてしまえと思われて

いるのであれば、猶更、希望を見いだせなければ、

無限に長く地獄を歩き続けなければならない、ただ滅ぶためだけに。

それではやってられないのであろう。


まだどこかに自分達を必要としてくれる人々がいると信じたいであろう。

世界は広く驚異と脅威に満ち、欲望と煩悩に肥えて溢れる世界には

我々を養うのに足るだけの市場が確実に存在するに違いないと

希望を持ちたいのであろう。


最後の解釈は人それぞれであろうが、それでも最後の最後で

これほどまでに印象が変わる作品は、AVでは滅多に見受けられない。

ぼーとしてただのエロビデオとして鑑賞してようがいまいが、唸らされる結末であり、

AV監督の身でよくぞここまで練り上げた。

パーフェクトであり、そして素晴らしい。


私を女優にして下さい AGAIN 18 早川瑞希

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