また、内容はセックスのみの3本番となっており、オナニーやおもちゃ責め、フェラ抜きを

別途パート化して用意することはせずに、思い切った構成にしたことは評価に値するが、

デビュー作であるにも関わらず、小芝居付きのドラマ風、

もしくは簡易なシチュエーションが用意されたカラミが連作として2つあり、

最後のセックスにはなんら脚色はされていないものの、普通にプレイをしているだけで

ドキュメントテイストのカラミとはとても言えない。

よってデビュー作と謳われてはいるものの、それらしき演出は皆無となっている事から

どのような意図を持って製作されたのか意味不明であり、

「ニューハーフ・女装子専門AVレーベル HimeSTYLEより待望の第一弾！」と謳われているが、

こんなもんが、初弾となるこのレーベルは始まる前からオワコンと言う事になり、

始まった瞬間にディスコンと言う事である。

以下に各パートの概要を記載する。

①セックス

冒頭に長々と高校生カップルがデートするイメージシーンが差し込まれており、

そのままカラミへと展開している。よって終始、イチャイチャした雰囲気が演出され、

通常のＡＶ的なカラミとはテイストが異なる様に感じたが、これに関しては是非もない。

ここでのプレイは、きちんとペニクリをフェラしたり、アナルを舐めたりと男優は

一通りの責めを施している。ただ、モデルはメス逝き（アナル逝き）を見せておらず、

ファックされながら自らペニクリを扱いて射精するシーンが1度だけ見受られる。

②セックス

ここでも前パートと同じ設定が継続されて持ち越されており、基本的にイチャラブ基調の

プレイは変わらないものの、ここでは逆アナルファックシーンが追加されている事で

一応、差別化が図られている。尚、最終的には男優がモデルを責めるファックシーンで

フィニッシュを迎えている。ここでもモデルの絶頂は、ファックされながら自らペニクリを

扱いて射精するシーンが1度だけである。

尚、ここまでのカラミを担当した男優であるが、見た事のない若いイケメンであり、

おそらくアチャラ系の男優を起用しているのであろう。ただし、ルックスだけで

セックス力があるとは思えなかったことからウケ専ではなかろうか。

とは言え、既存の良く見る男優を使用する有象無象のニューハーフものとは

一線を画す新鮮さがあり、更に画的にも悪くないものではあった。

③セックス

設定はなく、フリーハンドでのカラミとなっているが、別段会話があるわけでなく、

前戯でおいてバイブが用いられているくらいの差別化しか施されていない。

尚、モデルはオス逝きを2回見せており、1回目はここまで同様、ファックされながら

自らのペニクリを扱いて射精、2回目は男優の射精後、自慰的なニュアンスで

ペニクリを扱いて射精している。

尚、この男優も見た事はなく、あちゃら系かもしれない。

女優は、白石かな。

きれいな顔立ちをしており、精子が透明なことからホルモンを使用している様であるが、

まだ効果の出始めなのか胸は膨らみはじめた程度の大きさであり、

全般的にスレンダーボディ、この手のモデルとしては珍しくパイパンではない。

尚、勃起力は良好で、持続力もあり、射精も可能であるが、アナル逝きは見せない。

冒頭のインタビューでは車の喧騒が聞こえ、

最初のパートでは、冷蔵庫のモーター音の様なブーンとした音が終始聞こえ、

その他の2つのカラミでは、ベッドのギシギシとした軋み音が半端なく五月蠅く、

これだけでも商品の貧乏臭さに拍車を掛けているが、

更に、カメラを意味をなくユラユラと揺れした挙句、性器をアップで撮る為、

画面全体がモザイクで覆われる事が頻繁にあり、これだけでも雑で稚拙な商品である事が

伺える。

また、肝心のカラミであるが、女優はアナル逝きを一切見せない為、

実際、オス逝きはあるものの、何回も射精できるはずもなく、

基本、各パート1回、ラストパートのみ2回と言うはホルモンを摂取している事を鑑みれば

立派であるが、やはりメス逝きがなければ、全般的に絶頂シーンが少なすぎる事となり、

抜きどころが見つけ難くなり、セックス自体もメリハリのない単調なもので

見所も見応えもないプレイとなっている。

結果的に、抜けない作品である。