物語の起点となるだけに用意された程度のエロしかない。

また続くセックスも半堕ちする設定が用意されている事から絶頂シーンはあるものの

前戯で1回、ファックで2回と少ないもので使用に耐えるものではない。

そして、既定のフェラ抜きパートを消化する為だけ用意したとしか思えない

イラマチオ抜きを経て、クライマックスである最後のパートへと続く流れとなるが、

ここまでのエロ要素の少なさを鑑みれば、ラストパートを盛り上げる為だけに

用意されたものと言っても過言でなく、つまりは、本作のストーリー自体が、

その他の全ては捨てパートとなってラストパートに向けて帰結するものとなっている。

ではこれは根本的な失敗作かと問われれば、おそらくそうではない。

何故ならば、本作は、「彩～IRODORI～」のオリジナル作品を原作としている故である。

これは同人誌であり、僅か46ページしかないものを

120分もの尺で映像化するのは、そもそも論として無理があろう。

少なくとも各パート均等な時間割で原作を2時間枠で映像化するから

間違ったことになるであろう。

全てがラストパートに集約されるのであれば、そこまでは短く見せてテンポよく繋げて

クライマックスまで持っていくべきで、本作の様に使用に耐えないエロの足りないシーンを

始めから延々とダラダラ見せ続けられては冗長で退屈な作品に成り下がってしまう。

そして、致命的なのは、クライマックスであるラストパートにおいて、

完堕ち状態と言う設定を与えられたセックスであるにも関わらず、

絶頂回数は、前戯で1回、ファックシーンで4回と言うもので

これだけ待たされた挙句に、この有様では落胆せずにはいられず、

特に女優の性的ポテンシャルが高いだけに残念さに拍車が掛かる。

ただ、この女優さん、今までの鑑賞した作品群から推測するに類まれな性的ポテンシャルを

有しているが、それを自ら発揮できるタイプではなく、企画や演出を含む作品や監督、

男優など、外部から引き出されて初めて発揮できるタイプであるのが、

性的パフォーマンスが安定しない原因かと思われる。

だからこそ、本作の様な原作の有無に関わらず、ドラマと言う枠の嵌った作品の中でなら、

彼女の性的魅力が表現しやすいはずであるのに、このていたらくと言うは、

根幹的な2次元の映像化を失敗している事からも解る様に、よほど九十九究太と言う監督は

使いモノにならない能無しのビチクソなのであろう。全く以って度し難い。

女優は、神宮寺ナオ。

可愛い顔立ちに、身長160cmに、スリーサイズが、B88cm W61cm H88cm。

Dカップのバストに、腰は括れて、大きく張り出した尻をした

ムチムチした肉付きのグラマースタイルである。

前述した様に女優は、感度抜群に震えて喘ぎ悶えて涎を垂らして感じまくり、

ビクビクとした激しい痙攣を見せて絶頂すると言う

高い性的パフォーマンスを発揮しているが、

如何せん、作品の企画、演出、構成が悪い過ぎる上に、絶頂回数が乏しい事が

致命的となっている。

何故か、絶頂と言うは快楽の頂点であり、山があるから谷が出来てテンポが生まれるが、

絶頂が少なければ、メリハリのないカラミが展開してダラダラした

プレイが続いた挙句、冗長で退屈で眠たいセックスに成り下がる事となり、

結果的に、抜けない作品である。